武野産商株式会社

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武野産商のアレコレ

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紙の用途あれこれ(1)

今回は「紙の用途あれこれ」というお題で、さまざまなシーンで使用される紙の用途についてお話いたします。

【印刷する紙】

コピー用紙、教科書、漫画本、新聞紙、又、プリンター用紙等の出力専用紙、雑誌、チラシ、カタログ等の出版物等印刷する事を目的として作られた紙があります。

その中でも、前半のコピー用紙、教科書、漫画本等は紙の表面がざらざらしており、紙の表面に何も塗っていない為、「非塗工紙」と呼んでいます。その反対に、プリンター専用紙、雑誌、チラシ、カタログなどは比較的紙の表面がツルツルしています。これは紙の表面に塗料を塗って、すき間を埋めたり、塗料を塗ることによって紙の表面が平滑になり、又、塗料自体がインキを吸収する能力を持つため、印刷仕上がりがとてもきれいになります。このように紙の表面に塗料を塗っている紙を「塗工紙」と呼んでいます。

又、平滑性を保つため、原料にはL材を用い、短い繊維ですき間が出来ない様に製造されております。

【包装する紙】

商品を包むための包装紙、商品を入れるための袋類(紙袋や米袋等)又、手紙や書類を入れて送る為の封筒、食品を包む紙(テイクアウト包材)等、化粧箱等の商品を保護するための用途としての紙は、先日の「紙の原料あれこれ」でもお伝えしました様に、紙の強度を強くするためN材という繊維が長く強靭な原料を使用しています。

【吸収する紙】

紙の代表的な機能として、「液体を吸収する」という機能があります。スーパーで陳列されているお肉、鮮魚等の下に敷いているドリップを吸収し、食品の鮮度を保つための保鮮紙、天ぷら等の余分な油分を吸い取る敷紙、液体や香料、粘着剤を染み込ませて、その原料が持つ効能を発揮させる為の含侵紙、ティッシュペーパー、キッチンペーパー等も日常生活において清掃や水切り等、多種多様な用途に使用されております。多くは紙に「クレープ加工」(紙が平滑ではなく波々にすることによって、紙の面積を多くし、より吸収する)が施されております。

【緩衝材となる紙】

靴の型崩れを防ぐために中に入れる、梱包用段ボール等のすき間に荷物が動かない様に入れる、陶器などが割れない様に巻く等、緩衝材として使用する紙は、ある程度薄くて柔らかくそして形を変えやすい紙でないといけません。しかも、形を変えてもすぐに破れたりしない様に、繊維が長い原料を使用して製造されております。

【書ける紙】

ノートやメモ帳、手紙を書く際の便箋や封筒、画用紙、書道半紙、サイン色紙など文字や絵が書ける紙としては、ボールペンや万年筆などのインクや絵具、塗料を吸いやすく、又紙の抄造時に薬品を入れてにじまないように工夫がなされております。又、鉛筆等が紙の表面で擦られて摩擦が発生し、「書ける」紙となっております。

紙の用途あれこれ(1)如何でしたか? 今回はごく基本的で、よく使われている用途を説明致しました。続編がありますのでお楽しみに。

この記事を書いた人

営業部津田部長